
まずはじめに楽譜をよく読む習慣をつけましょう
新しい曲を練習するとき、サークルの方たちによく言う言葉があります。
「まず楽器を置いて、楽譜を音階で歌いましょう♪」です。

新しい譜面を見てすぐに楽器で演奏することを初見演奏といいます。
サークルの方たちもしばしばそれにチャレンジされます。
ですが初見演奏には、短い時間で『楽譜の内容を正確に読み取るスキル』が必要です。
ここでいう『楽譜の内容を正確に読み取るスキル』とは、『メロディーを初見で歌わせる演奏が出来るスキル』ということを意味します。
これはかなりハードルの高いスキルで、備わるには多くの経験を要します。
なので…
「まず楽器を置いて、楽譜を音階で歌うことからはじめましょう♪」
ということなのです。
歌えないものを満足に演奏することは出来ません。
〇 曲は知っているのか?
〇 何拍子の曲(編曲)なのか?
〇 何調の曲なのか? #や♭の位置は?
〇 曲のテンポは? 速いのか、バラードなのか…
〇 曲の入り方は? 何拍目から演奏をはじめるのか?
まずここまでを確認します。
〇 次のステップは、音階名で歌います。
歌詞をド・レ・ミ・ファ・ソ…にして歌いましょう。
#や♭は目で確認しながら、歌は音階名だけで構いません。
ただ、正確なリズムと音程を意識して歌うことがポイントです。
そうしないと、どんな曲だかわかりませんからね(^^;
#や♭は調号といい、何調かといった調性によって付く音も数も決まっています。
その他調号以外にも、臨時記号として他の音に付加される場合もあります。
慣れるまでは#や♭(調号)のつく音を色ペンでマーキングするのも手ですが、それを習慣にしてしまうと、マーキングに頼りがちになり調性の認知感覚が甘くなってマイナスです。
慣れてきたなと思ったら、なるべく早期に調号のマーキングからは卒業するようにしましょう。
〇 曲が十分に頭に入るまで、何度も歌ってください。
※このとき、「難しそうだな」とか「ここのリズムがちょっと不得意かも」などといった苦手そうなポイントがあればチェックしておくようにしましょう。
〇 以上を十分納得出来たら、やっと楽器を手に演奏します
歌っている時に※チェックした苦手そうなポイントを、まず何度も練習するようにします。
最初は十分演奏に余裕が出来るまでテンポを落として、焦らずゆっくり。
次第にテンポを通常に戻していくようにします。
〇 ここでやっと曲を最初から演奏します。
ここまでが『楽譜を読む』という作業です。
普段の感覚より、やることや段階が多いでしょう?
ぜひ実践して習慣にしてください♪
演奏のステップが少し楽に上げられますよ☆