
出音の良し悪しは、音出し直前の呼吸で決まります。
演奏を一段階グレードアップする『ブレス』のお話です。
やると、やらないじゃ大違いかも…
出音の良し悪しは、音出し直前の呼吸で決まります。
前にも書きましたがしっかりした呼吸をするためには、溜まっている息を吐き切らなければなりません。
中途半端に息が残った状態では、吸う前に余分な息を吐き切らなければ、満足な呼吸が行えないのです。
このような状態では、呼吸のプロセスがひとつ増えてしまいます。
ということは演奏にも、遅れやブレス前の音を切るタイミングが早まるなど、マイナスです。
新しい曲の練習を始める前に、まず楽器を持たずに『楽譜読み』をしましょう…と、前に書きました。
曲に慣れて、より良い演奏を考えられる段階になった時、ブレスに絞った新たな『楽譜読み』のタイミングです。
〇 ブレスの目的を整理します。
(1) 次のブレスまでに出てくる、ロングトーンに対応するブレスをとりたいのか?
(2) 次のブレスまでのフレーズの内容に則したブレスをとりたいのか?
・低音~中音域のフレーズ中心=必要な息の量は?
・中音~高音域のフレーズ中心=必要な息の量は?
(3) 次のブレスまでの間隔が短い箇所でのブレスなのか?
他にも自分で想定した課題があれば、それに対応するブレスの深さや速度、量…などを意識してみましょう。
その時のポイントは、『息を使いきるブレス』です。
課題に対応できて、かつ、使い切るブレス。
難しいですか?
言葉にすると、そうですね(-_-;
ちょっと難解?!ですね。
けれど、とても大切なポイントなのです。
出音の良し悪しは、音出し直前の呼吸で決まる。
意識してみてください。
きっと演奏に余裕が生まれて、「のびやか」なものになりますよ♪