
基礎練習は演奏表現の文字通り『基礎』、土台を作るトレーニングです。建築物も基礎がいい加減だと不具合が起きてトラブルを招きますよね。人知れずコツコツと積み上げられた見えない努力は、いつか聴く人に共感を得られる演奏に繋がるはずです。何より、演奏することの楽しみが広がりますよ☆
ここではピッチ(音階)に合わせた息の使い方に主眼を置いた、基礎トレーニングパターンをご紹介します。
選んだ楽曲は、この課題には理想的な音列のベートーベン作曲ピアノソナタの抜粋です。
とても親しみやすいメロディーですので、ぜひお試しください。
トレーニングする上での留意点は、前項「基礎トレーニング 1」と変わりません。
〇 テンポは無理のないスローテンポから始める
〇 必ずメトロノームとチューニングメーターを用意する
〇 音は揺れないように
〇 反復練習が効果的
〇 慣れてきたら、テンポを少し早くしてみる
『音階に合わせた、適切な息』をつかむ!
皆さんはもう十分にご承知でしょうが、オカリナという楽器は運指表にあるとおりにホール(指孔)を押さえて吹いただけでは、正確な音は鳴ってくれません。
低音階はスローな暖かい息、高音階はスピードの速い息が必要になります。
演奏の流れの中で特に注意が必要な点は、音階が下降する時です。
低い音から高い音へ音階が飛ぶとします。
この場合、皆さん比較的ピッチが合いやすいのですが、逆に高い音から低い音へ飛ぶ場合、シャープしがちな(実際より高い音が出てしまう)傾向がみられます。
この点を、とりあえず頭に入れて練習に臨んでください。
ここでもチューニングメーターを良く確認しながら、自分のイメージする息のスピードと、正確なピッチが鳴る息のスピードのギャップを確認します。
その練習を反復することで、次第に音階に則した息のスピードと、しっかりとしたホール(指孔)のホールドが備わっていきます。
もちろん、メトロノームが刻む「kachi …Kachi…」というクリックをよく聞いて、テンポが遅れたり、早くなったりしないように気をつけることも大切です!
最初のうちはなかなか思うようにはなりません。
でもあきらめないで!
『ローマは一日にして成らず』です!(^^)!
